獅子吼の庭
当院の庭園「獅子吼の庭」は、室町時代に中国に二度渡った禅僧、策彦周良禅師によって作庭され、嵐山の景観を匠に取り入れた借景回遊式庭園です。
その名にある「獅子吼」とは「仏が説法する」の意味であり庭園内を散策し、鳥の声、風の音を聴く事によって、人生の心理、正道を肌で感じ、心が大変癒する庭です。
それは五感で「庭」を感じること。見て、感じて、楽しむ事です。
獅子吼の庭は、室町時代の策彦周良禅師により作庭されましたが、天龍寺の曹源池庭園とおなじく、「龍門瀑」の表現が引き継がれています。 龍門瀑とは中国夏朝の皇帝・禹がその治水事業において山西省の黄河上流にある竜門山を切り開いてできた急流のことです。中国の故事にある「登龍門」の由来である「鯉が三段の滝を登って将に龍に化す様」を現しており、鯉が死を賭してまで龍になるべく努力する様子にならって、修行僧が観音の知恵を得る(悟る)まで、努力をしなければならないことを、借景回遊式庭園のなかで表現しています。
拝観時の注意事項につきまして
「進入禁止」の表示がある場所や、「こけ」が生い茂った場所へは立ち入らないで下さい。撮影時の注意事項につきまして
境内での飲食及び一脚・三脚等の撮影補助機材を用いた写真撮影、写生はご遠慮下さい。また、庭園の撮影は可能でございますが、本尊、襖絵を含む建物内部の撮影は一切禁止させて頂いております。
宝厳院の環境保全へのご協力、誠にありがとうございます。